2009年05月07日

グルカ兵 悲しき歴史・・・光を

元グルカ兵、永住権を要求 「国のために戦った兵士を切り捨てるのか」 英政府、待遇改善へ
                                                産経新聞 2009.5.4
 
グルカ兵.jpg 

 【ロンドン=木村正人】英軍で長年戦ってきたグルカ兵の退役軍人全員に、英国での永住権を認めるべきだとする野党の動議が英下院で可決された。英政府は1997年以前に退役したグルカ兵の永住権を原則として認めておらず、元グルカ兵は「命懸けで戦った兵士を切り捨てるのか」と永住権の付与を訴えてきた。動議には法的拘束力はないが、ブラウン政権が対応を迫られるのは必至だ。

 この動議は野党第2党・自由民主党から「英国は元グルカ兵の貢献に報いるべきだ」として提出され、最大野党・保守党も同調。4月29日の下院で与党・労働党からも造反28人、棄権約80人が出て、21票差で可決された。ブラウン政権が法案などの採決で敗北するのは2007年6月の就任以来初めて。


 忠誠心の高さと勇猛果敢な戦いぶりで知られるグルカ兵が英軍部隊に組み込まれたのは、大英帝国とネパールの間で起きたグルカ戦争(1814〜16年)がきっかけ。ネパールのグルカ兵に苦しめられた英軍は戦後、ネパールに圧力をかけグルカ兵を雇い入れた。英軍内のグルカ兵は最大時に11万2000人に達し、現在も英ケント州を拠点に3500人が任務に就く。

 
 1997年に香港が中国に返還されるまで、グルカ兵部隊の拠点は英領・香港にあった。このため英政府は、返還前に退役したグルカ兵と家族については「香港に居住し英国とのつながりは薄い」として、英国での永住権を与えなかった。永住を希望したのに却下された元グルカ兵は3万6000人にのぼるという。
 一方で、英軍で4年間勤務した他の外国人には永住権が与えられていることから、元グルカ兵5人と遺族が「不公平だ」として永住権の付与を求めて提訴。英高等法院は昨年9月、原告勝訴の判決を言い渡した。


 判決を受け、ブラウン政権は規則を改正し4000人以上の元グルカ兵の永住権を認める意向を表明。しかし実際には、(1)戦功により勲章を受章した(2)戦闘で負傷した−などの条件が定められており、元グルカ兵の支援団体は「該当者は100人程度にとどまる」と反発していた。


 今回の動議可決で、政府は条件緩和を余儀なくされる見通しだ。政府は現在、ネパールに帰国した元グルカ兵に対し、英兵の3分の1程度の年金しか支給していない。ただ、永住権を広範に認めた場合、英兵と同額の年金を支給しなければならず、多額の支出増を強いられることになる。

    
■グルカ兵 
 名称はネパール王朝の発祥地「グルカの丘」に由来する。第一、第二次大戦では計20万人以上が英軍とともに戦い、約4万3000人が戦死。フォークランド紛争やコソボ紛争、イラク戦争にも従軍した。
 最近ではアフガニスタンにヘンリー英王子とともに従軍した。毎年、2万人以上の志願者の中から、約30キロの荷物を背負って40分間で丘を駆け上るなどの難関を突破した若者200人が選ばれる。
 「ククリ」と呼ばれる長さ45センチのナイフを携帯。死を恐れず戦うことを幼いころからたたき込まれるという。

posted by Depot at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | D/B | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/118789658
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。